当院では、自費診療にてメディカルダイエットを行っております。
肥満は高血圧症・脂質異常症・糖尿病・脂肪肝など様々な病気の原因となります。痩せなければならないことはわかっていても瘦せられない。そんな方のために、当院ではGLP-1受容体作動薬、GLP-1/GIP受容体作動薬を用いて、食欲をコントロールしたり、選択的SGLT2阻害剤を用いて、余分な糖分の排泄を促す方法で、ダイエットを行います。
しかし、ダイエットの基本は、食事制限・運動療法ですので、薬に頼りすぎず、ダイエットを継続できるように一緒に頑張りましょう。
肥満とは、体内に脂肪が過剰に蓄積されている状態のことで、体格指数BMI(Body Mass Index)が25以上と定義されています。当院では、原則、BMIが25以上の方を対象とさせていただきます。
当院ではリベルサス・マンジャロ・ジャディアンスの3種類の薬剤を取り扱います。
リベルサスはGLP-1受容体作動薬という薬で、もともと人の体内に存在し腸から分泌されるホルモンであるGLP-1が含まれています。GLP-1は血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、食欲の抑制、満腹感の維持、脂肪の分解などの効果が期待できます。本剤の吸収は胃の内容物により低下するため、1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120ml以下)とともに3mg錠、7mg錠、14mg錠のいずれかを1錠服用します。また、服用時および服用後少なくとも30分は、飲食および他の薬剤の服用を控える必要があります。
マンジャロはGLP-1/GIP受容体作動薬という薬で、GLP-1の作用に加えて、GIPはインスリンの分泌だけではなく、グルカゴンというホルモンも分泌させる特徴があります。グルカゴンは肝臓や脂肪細胞で、脂肪分解を促進したり、食欲を抑制したりする作用があります。これらの効果によって、食欲のコントロールそして体重減少の効果を併せ持ちます。週1回、皮下注射します。簡単に注射が可能で、痛みも少ないです。2.5mgで開始し、4週間後に5.0mgに増量します。なお、週1回5mgで効果不十分な場合は、4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量できます。ただし、最大用量は週1回15mgまでとなります。
ジャディアンスは腎臓による糖質の再吸収を抑制し、糖を尿として排泄することで糖質制限を行います。1日1回、10mg錠を朝食前または朝食後に1錠服用します。
いずれの薬剤も糖尿病治療薬であるため、ダイエット外来では目的外治療のため、保険診療とはならず、自費診療となります。
もし、糖尿病で治療されている場合は、主治医とご相談ください。
初診時に、身体計測(身長・体重)・問診・診察・採血を行います。
治療が必要な疾患が見つかりました場合、処方が不可となる場合があります。あらかじめご了承ください。
その際は、保険診療となりますので、保険証またはマイナンバーカードをご持参ください。
初診料 | 2,930円 |
再診料 | 1,310円 |
リベルサス錠 3mg(30錠/月) | 9,900円 |
リベルサス錠 7mg(30錠/月) | 19,800円 |
リベルサス錠 14mg(30錠/月) | 29,700円 |
ジャディアンス錠 10mg(30錠/月) | 13,500円 |
マンジャロ 2.5mg(4本/月) | 18,000円 |
マンジャロ 5mg(4本/月) | 36,000円 |
※採血(初回の治療開始前):肝機能・腎機能・膵機能・糖尿病・甲状腺等の検査を行います。
また、他院ですでに治療を行っている方は、継続して処方できますので、処方薬の履歴や採血結果等がわかるものをご持参ください。
薬の在庫に限りがありますので、初診の方は、ご来院前に電話連絡をお願いいたします。
SGLT-2阻害薬の副作用
尿中の糖が増えるため、主に膀胱炎等の尿路感染症、膣カンジダ症等の性器感染症を発症する場合があります。
また、尿量増加による頻尿、脱水症にも注意が必要です。
GLP-1受容体作動薬の副作用
GLP-1受容体作動薬を使用し始めたときは、悪心、嘔気、嘔吐、食欲不振、胃のむかつき、下痢、倦怠感等のような症状が現れやすくなります。
通常はその後、1~2ヶ月程度でおさまってくることが多いとされています。
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサス・マンジャロ・ジャディアンスは、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。
肥満症の治療目的での処方は国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品等の有無
国内では、ウゴービというGLP-1製剤が、肥満症の治療薬として国内で承認されています。
諸外国における安全性等に係る情報
GLP-1受容体作動薬の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。